ホームページ、ブログの運営 ~自分の情報発信10年を振り返って~
先日、テレビの情報番組で「ブログのアクセス数は書き方でどう違うか」というのをやってた。
100程度の人、500程度の人、1000超の人の3人が登場しタイトルの付け方や写真の見せ方、更新頻度などを紹介してた。
またググッってみるとブログやホームページアクセス数の上げ方レクチャーもたっくさんあり、精神論から技術的に「pingを送れ」とかあるし、
アナログ戦略で「他人のにもコメントつけて仲間を増やせ」とかいろいろなのが出てます。
840と個人ブログのありかたについて、一度考えてみた。
【まず】
人が書いたのをみてコメントつけるのと、自らが立ちあげるのでは断然、必要な労力が異なります。
自分から時間を割いて不特定多数の人に発信する訳ですから「何をしたいか」というスタートの立ち位置が必ずあります。
この立ち位置がシッカリしてるほどに継続性が上がるものだと思います。
この何したい?は
・ビジネスの場合は「儲ける」に、
・ビジネス以外は「自分が思ったことのご披露」に集約されるわけです。
【1998年 ホームページ開設】
自分のネット通信スタートは1998年。接続中に突然フリーズしちゃうwindows95でした。
アナログ回線接続だったので、ネットしている時は電話が受けられずまたNTTに支払う電話料も接続時間×10円、
それに加えてプロバイダーとの契約も月合計で5時間とかのプランだったから雑誌付録のCD-ROMからインストールした
「ネット接続時間カウンター」とか見ながらヒヤヒヤし「今月はもう接続できない」とか嘆いたり、「やばい!ウイルスでロシアに接続された」とか
叫んでた時代です。
そんな1998年にホームページをスタートさせたんですが、後から聞くと「個人でもホームページを作る第2期ブーム」(あすかさん談)だったそうです。
で「何をしたいか」ですが、当時、新社会人だった自分は仕事上で「身体の障害を持っている人がパソコンを使って世界を広げる」というミッソンを
頂戴してしまい、ワープロしか触ったことが無い模索段階で始めたのがパソコン購入であり、そのキー入力向上のために取り組んだのが
エロチャットであり、ホームページ公開だったわけです。当時はパソコン=オタクですんで、世間の視線は痛かったです。
「私のホメパゲ」(homepegeのファンキションキー7変換)がワンサとあった時代ですが、その当時にホメパゲ内容で考えた、いや書ける内容は「趣味と日記」
というコンセプトもヘッタクレもないものでした。スタート地点が業務のスピンオフだから当たり前ですが。
ちょうどゼルビスを購入したばかり。
ネットで検索してたらゼルビスのオーナーズクラブはない!今みたいにmixiのようなSNSもないから、そこに食い込んだわけです。
ネットで検索されるためにはニッチ(隙間)さが必要で、そのニーズが合致したということでしょう。
【ネット接続環境の変化】
この10年を振り返ってみると、劇的な変化は(1)YahooによるADSLサービスの参入による定額かつ低料金な常時接続環境(2)i-modeなど携帯電話でのアクセスでしょう。
この2つのサービス基盤の上に成り立つサービスとして、ウェブ上の記録を意味する「ウェブログ」の略であるブログの登場により、容易に国民総ライター化したわけです。
普及することで裾野は広がり、新たなwantsが出ては満たされ、また新たなseedsによりwantsが出て・・・という急速な発展を遂げています。
だからIT企業や各種ITサービスは出ては消えを繰り返しました。指とま→mixiとか。
10年前には、多くのサイトで「星の数ほどあるホームページの中から、アクセスしてくれてありがとう」との記述がありましたが、
星の数は10年前は都会夜空、現在ではプラネタリウム状態です。
【自分のサイトを検証してみる<1>840(ホームページ)とmyブログの位置づけ】
自分のブログとホームページ(840)を混在させると意味がわかんなくなります。それは記述内容の連動比率が薄いからです。
連動比率が低い根源は自分がxelvisに乗る機会が激減したためです。
そのために「840運営ブログ」を立ち上げたのですが、趣旨がイマイチ+読んでて楽しくないんでアクセスはサッパリです。
【自分のサイトを検証してみる<2>840(ホームページ)とmyブログ 共通】
日記から始めたサイトですが、その時間経過の中で「ネットで儲けてやろう」というヨコシマ(邪)な気持ちが生まれ、
インターネット・ホームページを介して「どんな事、仕掛けをしたらどれだけ儲かるかを、漠然漫然と考え、その過程で各種アフィリエートプログラムという
「affiliate=提携」とは名ばかりの企業の広告加担を行ってきたのです。
数年前は毎月5000円とか入金あったんですが、今では月に20円とかです。集客力=広告掲載価値ですんで市場の原理ですね。
【自分のサイトを検証してみる<3>myブログ】
まんずブログの一般的な統計資料をみてみる。
・http://annkokunokizinn.blog116.fc2.com/blog-entry-84.html
・http://www.imi.ne.jp/blogs/research/2008/05/080521blog.html
数値をみると「開設はしたけど放置しちゃった」というのが多いんだろうな、という印象。
「まわりがブログって叫んでるし、一回やってみっか」と開設はしたけどネタなしorメンドイ。
自分も開設したことすら忘れて放置してあるのが片手ではおさまりません。IDとパスワードを覚えてないし。
検索サイトの敵である「webゴミ」「サーバー容量圧迫ゴミ」を排出しております。
自分の日記(現在はブログ)もそもそも備忘録から始まっているので、まさに「自分が思ったことのご披露」なわけです。
だからアクセス数も伸びません。だって他人が面白く、とか有益とか考えてないもん。
アクセス解析を見ると最近のHITは「生活保護 生活給付金」やら「ケアマネジャー 無料解説」という、やっぱり人のためになるネタです。
「みんなの力で、みんなの幸せを」って感じでしょう。
【自分のサイトを検証してみる<4>840ホームページ】
何事にも形あるものいつかは無くなり、後からみるとピークというものが存在します。
たとえば840でいえば、アクセス解析の月間数値を単純にみると2006年5月は1日平均697。直近の2009年2月は1日平均295と、ついに300台を切ってしまっている。
年間データの存在する06~08年で検証してみると06年561、07年447、08年332。
06→07年は79%、07→08年で74%。06→08年で比較すると59%もダウンしている。
09年度を仮に300とすると06年度対比では約半数である。
客観的にみれば「終わった」サイトである。チーン。
商品寿命により、そもそもニッチだった商品が終焉を迎えつつある。mixiの登場で「ココじゃなきゃ!」の魅力が失せたこともある。
これだけネットユーザーが増えたのにアクセスダウンしてるという現実に「時代に取り残された感」は、しっかりと感じています。百貨店や呉服店の気分です。
しかし、クラシックカーのように「古いからネットで調べる」「近くだけでは仲間がいないから」という需要はロングテールで続いていくわけで、
逆に「新しい情報なんて発生しない」というのを逆手に取り更新する新しい情報がなくても、ブログでは困難な「まとまった情報源」であり、
できればパラレリズムなサイトと感じてもらえればいいな、と割り切ることにしました。
*そのために先日、ドメインの840-840.comの契約も私財を投じて3年継続締結したのでございます。
【2009年 運営方針の結論】
840はロングテールで過去の貴重な情報を保管させて頂きながらプラスαで掲示板での情報交換を支援する。
ブログは今まで通りの自己満足。
両方に共通するのは、仕掛けのテストフィールド、って感じでヌルリと運用を続けていきます!
【ネット環境全体からみた総括】
2000年頃と比較すると検索サイトでヒットする情報に自分が求めている情報とのハズレが多くなり情報遭難が増えました
埋もれさせずビジネスを推進するのがSEO対策なり検索サイト最上部にでる広告配信(オーバーチュアとかアドワーズとか)です。
宣伝広告のあり方がザックシと、この10年で変わったわけです。
ネットで検索されるため、選んでもらう(=アクセスがある)ためにはニッチ(隙間)さが必要です。
日本御辞儀倶楽部のようにお辞儀をしている写真と、その内容を書き続けるとか。
TOPは常にTOPでい続けるための進化が必要です。
常連さんをつくるには、その情報が超特殊か、書き手の人間性が伝わることが重要です。
何事も継続が大切。
その中で「わかりやすさ(≒おもしろさ、役立ち感)とストーリー」がアクセスしてもらえる秘訣であります。