「定額給付金」と生活保護
イザ!の記事「税金を納めていない人も含めて一律に給付金としてバラまく「定額給付金」を支給することになった。今回ボツになった定額減税では、標準的なサラリーマン世帯(夫婦、子供2人)で6万5000円をもらえるはずだったが、定額給付金では1世帯あたり3万8000円。」らしいです。
ということは、生活保護受給者ももらえるってことですよね?
この前、介護支援専門員試験のプチ解説で書いた内容にもカスるんですが、生活保護の「生活扶助」を支給されている人は、別に一律で支払われるわけではありません。
最低生活基準と収入の対比で考えると、最低生活費の内訳で何らかの形で収入があれば、不足分の差額だけを給付するわけです。
1. 無差別平等の原理(国が守るべきこと)
すべての国民は、この法律の定める要件を満たす限り、この法律による保護を無差別平等に受けることができます。
2. 最低生活の原理(国が守るべきこと)
健康で文化的な生活水準を維持することができる最低限度の生活が保障されます。
3. 補足性の原理(国民の側に要請されている要件)
保護に要する経費が国民の税金で賄われていることなどから、保護を受けるためには各自がそのもてる能力に応じて最善の努力をすることが先決であり、そのような努力をしてもなお最低生活が営めない場合に、はじめて行われるもので、その具体的な要件は次のとおりです。
■資産、能力、その他あらゆるものを最低生活維持のため活用すること。
■民法に定める扶養義務者の扶養義務の履行が優先されること。
■ 他法他施策による扶助が優先されること。
つー事は、今回の「定額給付金」も収入としてカウントされ、生活保護費はカットされるんでしょうか?
「それは別枠よ」という恩赦的なスタンスなんでしょうかね?
カワイソウじゃん vs 俺の血税。