ササユウは考えた

40代がウンウンした

介護職場3K (かいごしょくばさんけー)

yahoo!辞書の「新語検索」で『介護職場3K (かいごしょくばさんけー) 』ってのが掲載された。【ここ

アソータロー氏が「活力ある高齢社会を日本が実現できれば、世界は日本を見習う」と言っておりましたが、同日に企業健保組合の解散ニュースがあったりと、日本が背負う高齢者に関する負担は、どーーーーーにも暗い行方。

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介護の職についている人たちの間で囁かれている不満で、「きつい」、「給与が安い」、「結婚できない」という意味。

 バブル時代の1980年代後半に建築業者や工事現場などで「きつい」、「きたない」、「危険」な職場ということから「3K」ということばが生まれたが、それの介護職版である。

「きつい」は高齢者をお風呂に入れたりするときに抱えて入れるなど肉体を酷使しなければならないことがある。24時間の交代勤務で時間的拘束もある。

「給与が安い」は初任給は他産業とそれほど変わらないが、30歳を過ぎてもほとんど昇給せずキャリアアップも望めないことにある。

そして、24時間の交代勤務で自分の時間をちゃんともてないこともあって、他の産業で働いている友達のように恋人や結婚相手を見つけることも難しい。

こうしたことから、本人が介護職を希望しても、高校の先生や親が反対するケースが増えているという。

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「初任給は他産業とそれほど変わらない」、とあるが、自分が介護現場で働きだした頃は、初任給だけ他産業より高かった。だから30代になると離職してたのに・・・。今の求人みるとコンビニよりも安い。

んで、結婚できないのは特に男性の介護職には超致命的。介護現場のハタラキシステムは保育園の先生と同じような位置づけで、新卒で安い人材を雇用して結婚適齢期に自動的に退出頂く、という経験蓄積を求めないグランド。男性が少なかった時はそれでも管理職、事務職への道が残されていたが、そのポジションは限られています。こーなると中高齢の「子育てが終わった女性」か「労働力の輸入」しか担い手がありません。

「本人が介護職を希望しても、高校の先生や親が反対するケースが増えているという。」・・・ということは、「本人が介護職を希望すること自体が少なくなっている」ということ。介護系の大学・専門学校はノキナミ定員割れ→閉鎖の道。(医療系は好調なようですけど)

周りの反対を押し切った貴重な種も介護系の大学を卒業しても良い条件の仕事がなくて他業種に行くなんて、最近はあったり前みたいです。だって給料が2倍も違ったら、熱い気持ちでは対応できんわね。

「やりがいがある」ぢゃ、、、なぁ。

日経でも、介護保険についての基礎的な説明をする連載も始まったことですし、『自分が国にどうできるか』を考えないといけないです。